新宮熊野神社の拝殿「長床」
国指定の重要文化財。平面は間口27m・奥行12m長方形で44本の太い柱に支えられた茅葺寄棟造りで柱の間に間仕切りがなくすべて吹き抜けです。
拝殿前には四季折々にその表情をかえる大イチョウがそびえ立っています。樹齢800年といわれるこの御神木は、晩秋にはあたり一面を黄金色に染め上げます。その光景は11月20日〜末日頃に見頃をむかえます。
この景色を写真と脳裏に収めるために橋本は何度も長床に足を運び数々の墨彩画・版画作品を画いています。
喜多方に冬が来るとあたりは一面雪化粧に包まれます。新宮熊野神社の年越しには「行く歳来る歳絵ろうそく祭り」が行われます。「難を転じて福となす」の意味を込め、南天と福寿草が描かれた絵ろうそくが参道に並べられ参拝客の足元をゆらゆらと優しい光で照らします。
鳥居まえのお店では、年越しそばや甘酒などが提供されます。
併設されている熊野神社宝物殿には銅鉢(国指定の重要文化財)をはじめ、多くの文化財が保存されており、鳥居脇の管理棟でチケットを購入することで拝観することができます。
熊野神社の前の県道は会津まほろば街道と言われ街道沿いには歴史的にも重要な集落や社寺仏閣が点在しています。管理棟内には橋本が手がけた会津まほろば街道イラストマップが飾られています。
まほろば街道を山形へ向け少し車を走らせると趣きのある古民家が見えてきます。ふるさと懐石「志ぐれ亭」さんです。百年の歴史を持つ古屋敷を移築し可能な限りかつての姿を再現したその古民家では、大きな囲炉裏を囲んで会津の伝統的な郷土料理こずゆを初め名物のにしん飯など、ふるさとならではの料理が味わえます。
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